認定第6号、平成21年度四條畷市水道事業会計決算の認定について
賛成の立場で討論致します。
水道事業会計は
損益計算書をみますと
営業収益11億3,637万7,421円
営業利益1,474万4,997円
経常損失△3,046万4,197円
当年度純損失△3,167万2,302円
と赤字決算となっておりますが
前年度繰越利益剰余金が5,493万6,920円
あるため通算では
当年度未処分利益剰余金2,326万4,618円
と黒字を何とか維持しております。
単年度の利益は短期的な影響を受けるため赤字が出ることは
やむを得ない場合があります。
しかし、通算での赤字はその事業見通しの甘さ、次世代への負担の先送り
と言われても仕方ありません。
今回の決算では大変苦労はあったと思いますが、通算で2,326万4,618円
の黒字が捻出できていますので一見すると問題はなさそうに見えます。
しかし、貸借対照表の負債の部、退職給与引当金をみますと
退職給与引当金は610万8,575円となっています。
一方、本来職員の在職期間を元に計算した必要額は3億3千万円となりますので、
引当不足は2億2,400万円以上になります。
すなわち、これは通算での利益2,326万4,618円からこの2億2,400万円を引くと
△2億円の当年度未処理損失となり
通算で赤字が2億も出ていることになります。
これは残念ながら将来負担することになる金額です。
水道事業会計は企業会計で計算しているため、問題点が明確になりやすいという利点があります。
引当金の問題は企業会計で決算しているからこそ分かる問題だとは思います。しかし、せっかく企業会計で決算をしているのだから画竜点睛を欠くのではなく、きっちりコストを計算することで適正な経営をし次世代に引き継いでいくことが重要だと再度強調して