いよいよ最後の更新になりした。
今回の決戦に向けては、実はかなり長い時間をかけて
準備をしてきました。
去年の6月から大きな方向性を描き、それに向けて今日まで
10ヶ月間という期間でそのために何が必要なのかという考え
のもと行動してきました。
しかし、最後の1ヶ月は非常に悩んだ1ヶ月でした。
3月11日に東日本大震災が起こりました。
自然災害の恐ろしさ、命のはかなさを連日のニュースで目の当たりにし、
それに対して何も出来ない自分の無力さが悲しくなりました。
昔から日本は自然との調和を大事にしてきた国のはずなのに、
その自然にのみ込まれてしまうという悲劇をどう解釈していいのか
分かりませんでした。
震災から約2週間、街頭活動を自粛し、その間にあらためて
自分が議員として何をしたいのか、何のために議員をしているのか
ということを考え直しました。
それを文章にしたのが3月議会での一般質問の内容です。
3月28日のブログにもアップしています。
今回の震災を通じて、なぜ自分が生まれてきたのか、自分の使命は
何なのかということを今まで以上に意識するようになりました。
東北、関東が震災や原発の影響を受けて日本全体が意気消沈しています。
しかし、このような状態がいつまでも続くことは日本にとって良くないと
思うようになりました。
こういう時だからこそ、関西が中心になって日本をリードしていく必要が
あると意識を変えるようにしました。
そう考えたときに、地域主権の重要性というものを強く再認識するように
なりました。
学生の頃から東京の一極集中が日本の大きな問題点だと思っていました。
関西には優秀な人材がたくさんいるにも関わらず、社会人になると一気に
東京に行ってしまうという現実を目の当たりにしていたからです。
地域においても、組織においても人材こそ最大の資源です。
高度経済成長期が終わり、それと同時に東京の一極集中
だけでは地域が疲弊してしまうし、
東京スタンダードになってしまうと、各地域の魅力までなくなって
しまい、ひいては日本の魅力までもなくなってしまうという危機感
を感じていました。
今回の震災では、このような問題意識に加えてあらゆる機能の
全てが一か所に集中してしまっている状態の危険性も感じる
ようになりました。
電力もそうだし、政治的機能、経済的機能などあらゆる機能が
一ヶ所に集中している状態はリスクに対してあまりにももろすぎ
ます。
リスクは分散しておく必要があります。
災害というリスクに備えるためにも地域主権を進め、各地域を
それぞれに活気のある組織にして、日本を活気ある組織の
集合体にしていく必要があると思います。
そのうえで、災害時には各地域が助け合うという昔からの日本の
最大の特徴を発揮できる仕組みを時代に合わせて再構築していく
必要があると思います。
今こそ、それぞれの地域がそれぞれの独自性を出しながら
魅力ある街づくりを考え直すときだと思います。
世界中どこでも、魅力のある国はその首都だけでなく各地域に
魅力があるからこそ人をひきつけるのだと思います。
だからこそ、我々四條畷もどこにでもある市の中の一つとして
あるのではなく、四條畷の歴史、地理にあった街づくりが必要です。
四條畷には四條畷市としての使命があるだろうし、それを
見つけて使命を果たすことこそが東日本に対する、日本に対する、
そして、世界に対する貢献なのだろうと思います。
これは四條畷市に限ったことでなく、僕自身に置き換えても
同じだと思います。
僕には僕の使命があるだろうし、その使命を見つけて行動
することが自分の存在意義なのだと思います。
今回は議会での一般質問、街頭演説、チラシ、広報全てにおいて
ビジョンをキーワードにしてきました。
このビジョンを成し遂げることが自分の存在意義です。
このビジョンを掲げて戦うことこそが今の自分に出来る
唯一のことだと思います。
進化の問われる、そして、真価の問われる2回目の挑戦です。
自分を信じて明日からの決戦に挑みます。
威風堂々と。
2011年4月16日、渡辺ゆたか、いざ出陣。