2点目、土砂採取場跡地を緑化することについて
四條畷と言えば、まず連想されるのは飯盛山ではないでしょうか。
例えば、私の卒業した小学校、中学校、高校の校歌の出だしを引用すると
小学校は、「飯盛山の緑の風が、白い窓辺ににおってくるよ」
中学校は、「飯盛山の朝日影、四條畷の松の色」
高校は、「飯盛の山を仰げと、耳にすがし松のしらべよ」
同様に市の歌である市歌の出だしも、
「飯盛の山を仰いでそのふもと、歴史のまちがいきいきと」
と、どれも最初に飯盛山が出てきます。
つまり、四條畷といえば飯盛山を多くの人はイメージするということだと思います。
先程の市歌で、「緑ゆたかな 四條畷 いま ここに住み」
と歌っているように、私自身も四條畷の良さは緑がゆたかなことだと思います。
私だけでなく四條畷に緑が多いことをいい街だと思う要素に考える人は非常に多いと思います。
しかし、その飯盛山の隣に目を移すと土砂採石場跡地となっており山肌が露出されております。
緑が破壊された跡地が公然と残ってしまっている状況です。
市長も、平成16年6月議会で、
「写真を見せてもらうまでもなく、ほとんど毎日目にしている光景でございます。
特に土砂を取った跡地に関しましては、私も非常に心を痛めております」
と述べております。
私自身も子供の頃からあの部分を見ると悲しい気分になってしまいます。
山というのは1つの山だけで価値があるのではなく、周りの環境との調和で初めて価値が生じて美しく感じるのだと思います。
今のままでは画龍点睛を欠いている状態です。
これは緑を市の象徴にする四條畷にとって大きな損失ではないでしょうか。
そこでお尋ねします。
☆山が削られて山肌が露出されているが、あのようになった経緯を時系列で分かりやすく説明して頂けないでしょうか
☆市がした具体的対策は何かあるでしょうか。
以上について答弁よろしくお願い致します。
(再質問)
私は常日頃、故郷の風景というのは魅力的なものでなければならないと考えています。
なぜなら、多くの人にとって故郷の魅力はその風景を見たり、思い出したりするときに感じるものだからです。
しかし、土砂採取場跡地は高い場所であるため、163号線を大阪方面から走ってきてもかなり遠くからも見えます。学研都市線はもちろん京阪からも見えますし、新幹線からも飛行機からも見えます。
そこで、グーグルアースで確認して見ました。
白い字で書かれた四條畷の條の字の下が土砂採取場部分です。
周りが緑であるため削られている部分がよく分かります。
次に、もっと高度を下げたです。
削られているというより、くり貫かれているような状態だと分かります。
やはりこれを跡地だから仕方ないと放っておくことはあまりにも悲しいと思います。
答弁では本市に権限はなく、指導監督は大阪府だとおっしゃっていましたが、大阪府の話ではやることはやったからあとは市で対応してくれとも聞きました。
いずれにしても、何も考えなければ物事は前に進まないので私なりに色々と考えてまいりました。
そこで私なりに色々と考えてまいりました。
<プラン1>
逆転の発想で遠くからも見えるというメリットを活かして写真1のアメリカの大統領壁画のように壁画を作る。
どこからも見えるのだから宣伝効果もあり、かなりの名所になりうると思います。
<プラン2>
クリスト夫妻の梱包芸術というものがあると高校の美術の先生に聞きました。
調べたところ島を布で覆ったり、橋を布で覆ったり、ドイツの帝国議会議事堂を布で覆ったりする壮大な芸術でした。(写真2)
一時的なプロジェクトではありますが、土砂採取場跡地ごと布で覆ってみる。
<プラン3>
布で覆うことによる付随したアイディアとして、白い布で覆ってそこを映画のスクリーンのようにする。そこで映画を上映したり、サッカー日本代表を市民で応援する。(写真5)
<プラン4>
京都の大文字のように何か文字を浮かび上がらせるようにする。(写真7、8)
<プラン5>
奈良の燈火会のように、毎年1回燈籠を山の斜面に並べて山を彩る。(写真9、10)
<プラン6>
ソーラーパネルを並べて太陽発電を行う。(写真11)
<プラン7>
かなりコストを抑えた方法として、写真4の甲子園の人文字のようにパネル絵を作る。
イメージとしては住道の駅から見えるサンメイツのパネル絵のような感じ。(写真12)
<プラン8>
フリー美術の場所として提供する、巨大滑り台を作る。
次に、より現実的に緑化について考えてきました。
写真13~16が実際に土砂採取場跡地に行って撮ってきた写真です。
一部緑化しているところはありますが、わずかな土部分であり、それ以外は写真でも分かるように岩質なので放っておけば10年たっても20年たっても恐らくあのままだと思います。
<プラン9>
山の上からロープをぶら下げてところどころに土を入れた紙コップを設置してそこからツル科の植物を成長させる。
朝顔だったら夏場に花が咲き名所になりうるし、
ヘチマやゴーヤなら特産物にもなりうる。
とくに繁殖しそうなものとしてはクズがあります。
これは実際平地部分にはよく生えていたし、水分があまりなくてもかなり繁殖するようです。
クズであれば吉野クズに対抗して四條畷クズとしてクズ饅頭なども作れるのではないでしょうか。
このようにツル科のものであればロープを上手く利用すればすぐにでも緑化出来るような気がします。
ロープの変わりにビニールテープなんかを(実際見せる)ピンでとめればかなり予算も抑えることが可能だと思います。
<プラン10>
5月30日にインテックス大阪で開かれた中小企業総合展にビルの側面にでも生える苔というのがあるとニュースで聞いて実際に行ってきました。(写真17~20)
その企業の話を聞くと苔は空中の水分から水をとるので全く雨が降らなくても枯れることはないとのことで、一度苔を据え付けさえすればあとは放っておいても大丈夫とのことです。
<プラン11>
次に財政アドバイザーから信楽に実際岩質から緑化されたところがあると聞き見に行ってきました。
そこには手を入れて緑化した所と未整備のところがあり写真21~24は未整備部分です。
先程の四條畷の土砂採取場跡地同様放っておけばなかなか緑化しないような岩質です。
次にその岩質部分の上にテニスのネットのようなもので多い被せたのが写真25~28です。
同様に写真29~32のように金網で覆っているところもあり金網の下には藁のようなものがひいてありました。
ネットも金網も上から落ちてきた葉っぱがそこにたまって雨に濡れ土の代わりになっていったようで数年後には最後の写真のように見事に緑化されております。
この方式であれば恐らく四條畷の土砂採取場跡地も緑化が可能だと思います。
☆これらの方法について四條畷として出来ることと出来ないこと、出来ないものについては出来ない理由をお答え下さい。
今の答弁ですと、高いとか、広すぎるとか、困難だとか出来ない理由の列挙ばかりだと感じてしまいます。
これに限らず、「出来ない理由」でなく「どうやったら出来るか」を考えるべきだと思います。
なぜなら、「出来ない」という言葉は脳の働きを止めてしまうからです。
つまり、そう言ってしまえばそれ以上考えなくてすみます。
一方、「どうやったら出来るか」と考えることは可能性を広げるし、そもそも前向きで楽しい。
☆そこで、質問の角度を変えてみます。
建設部長も四條畷市民ですよね。
もし、みんなで「どうやったら出来るか」と真剣に考えた結果、あの山が完全に緑化したとします。
その時に、緑になった山を見ながら、
「そういえばあの時議会で最後まで出来ない理由を列挙して抵抗したなぁ」
と今日のことを振り返るのか、もしくは、
「建設部長として、どうやったら出来るかと考え、地権者との交渉を頑張ったからこそ、あそこは緑になったんだ」
と振り返るのか、だったらどちらが楽しいですか。
ですよね。でしたら、是非地権者との交渉を頑張って頂きたいと思います。
次に、恐らく予算がないというのが大きな理由になると思うので、その原資について考えてきました。
次に予算に関してはの瀬戸内緑化基金というものがあります。
この緑化基金の趣旨は
「緑化や自然保護のために活動している団体や個人に、活動資金を助成することが当基金の役割」
とあるように四條畷の土砂採取場跡地も要件に該当するようです。
実際に事務局長に電話で話してみると四條畷の土砂採取場にも来て頂いたらしく、成功事例等を添付して応募用紙を書けば充分適用要件に該当するのではないかとおっしゃっていました。
1年につき上限200万円の助成が可能ということなんで、先程のネットや金網で覆うという方法であれば充分対応可能ではないでしょうか。
危険な上の方の部分を業者に依頼して、下の方の自分達でも出来そうなところは自分達でやってみるというのが予算のことを考えても現実的な方法だと思います。
ここ数ヶ月ずっとこのことを考え、数百人にわたる市民や友人にこの件に関して話してみたら、かっこ悪い、緑にしたい、何とかしてほしいという意見ばかりでした。
最近の市政は不正問題や予算カットばかりで前向きな政策をほとんど出来ていないので、少しは知恵と行動力で前向きなことをしてみてはどうでしょうか。
また、市はこれまで「地域ブランド」ということを真剣に考えてこなかったのではないでしょうか。
地域ブランドはかつてなく重要になっています。それは企業のブランド戦略を考えればわかります。多くの人が「名前」ですべてを判断するようになっているのです。
実際、昨年10月に、高槻市は庁内に「高槻ブランド戦略検討会」を設立していますし、つい先日6月19日のニュースでは芦屋市は落ち着いた街並みのイメージを守ろうと、来年度から市全域を景観方に基づく「景観地区」に指定し、住宅の外壁や屋根の色を制限出来るよう条例改正する方針を決めています。
このように最近では自治体も他の自治体との差別化を図るため地域ブランドというものを意識するようになってきています。
これまでのような横並びだけの発想では市民から評価されないという表れだと思います。
☆四條畷にはこういう発想はないのかお尋ねします。
だったらせめて山だけでも美しくして四條畷ブランドを高めて欲しいと思います。
山を何とかしたいというのは私だけでなく少なくとも何百人、おそらくそれ以上の多くの市民の声だと思います。
四條畷は郊外で、交野市、枚方公園なんかよりも公示価格は高い、学研都市線で四条畷駅から北新地駅まで19分、忍ヶ丘駅から北新地駅まで24分というアクセスの良さも大きな理由だと思います。
緑があって、交通のアクセスも良いと2つも大きな強みを持っています。
やりようによっては箕面市のように四條畷ブランドのようなものを作ることは充分可能だと思います。
四條畷市としては、まず土砂採取場跡地を緑化することで「緑と文化の街」と内外にアピールして、四條畷ブランドを作っていくべきだと思います。
山に関してはここ数ヶ月毎日考えました。しかし、一人で考えるより大勢で考える方が解決策やいいアイディアは出ると思うので議会で提案してみました。
見た目で分かりやすい政策は市民にも分かりやすい、実現すれば市民満足はかなり高いものだと思います。
四條畷を変える、再生するという決意の表れにもなります。
市長も平成16年6月議会で、
「いつも話題にしておるんですけれども、跡をどうするかということが一番大きな問題となると思いますので、これからも色々と考えていきたいと思います」
☆その議会から早4年も経ちましたが市長も何とかしたいというお気持ちに変わりはないかお尋ねします。
市長もこう言っているのですから、どうやったら出来るのかと真剣に考えて頂きたいと思います。
議会対応ばかりに頭を悩ませるのでなく、たまには前向きなことも考える方が楽しいのではないでしょうか。
出来ることをまずする。
出来ないことはなぜ出来ないかとことん考える。
そして、行動する。
単純ではありますが、これが一番大事だと思います。
これに限らず、出来ない理由を考えるより、どうしたら出来るかって考える方がよっぽど楽しいし、そういう考え方が出来れば四條畷はまだまだ良くなると思います。
以上です。